鬼門にトイレがある賃貸は避けるべき? 風水書の読み方と対策

「鬼門にトイレがある賃貸は避けるべきですか」という質問に、先に答えます。風水・家相では、北東(表鬼門)と南西(裏鬼門)のトイレは凶とされ、日和でも低く評価します。ただし賃貸では、避けられるなら他の候補と比べる材料にし、住むなら掃除・換気・蓋を閉めるなどの対策を取る、という現実的な向き合い方がおすすめです。
避けるしかない、と決めつける必要はありません。家賃や立地、通勤のしやすさと並べて、風水の見方を判断材料の一つにしてください。
鬼門のトイレは避けるべき?
結論から言うと、気になるなら「候補が複数あるときの比較材料」にするのが現実的です。他の条件がほぼ同じなら、鬼門にトイレがない部屋を選ぶ。条件がそろわないなら、住んだあとの対策で整える。この二段構えで考えると、無理なく決められます。
日和では、北東・南西のトイレを凶、家の中心にかかる便器を最も低い評価にしています。これはあくまで日和の判定基準で、住めるかどうかを決めるものではありません。
鬼門とは何か、なぜトイレで凶とされるのか
鬼門は方位で見る
鬼門は北東、裏鬼門は南西を指します。風水・家相では、この二つの方位は気の出入りが強いとされ、水回りや火の気を置く場所として特に慎重に見られてきました。
方位は部屋の位置ではなく、家の中心から見て決めます。日和は、外壁の輪郭の重心を家の中心として、そこから各部屋がどの方位にあるかを見ます。東西南北はそれぞれ 30°、北東・南東・南西・北西はそれぞれ 60° の扇形です。
また、日和は「鬼門の線に掛かるか」ではなく「北東・南西という方位にあるか」で評価します。線ぎりぎりかどうかで悩むより、トイレが北東か南西の扇形に入っているかを見るほうが、間取り図では確かめやすくなります。
水を流す場所だから
風水・家相では、家の中で問題が起きやすい場所は「水」と「火」を使うところだと考えます。水は流れ、循環しながら気を生むとされ、多くの水を家に抱えると建物の気を乱すと読まれてきました。
水回りは、水を溜める場所と、水を流す場所に分けて見ます。キッチンと浴室は溜める場所で、換気と採光が大切です。トイレと洗面所は流す場所で、配管の通り道が重視されます。
トイレは水を流す場所であり、古くは家の外に置くものでもありました。そのため風水では「どの方位でも吉相にはならない設備」と読まれます。そのうえ北東・南西は鬼門の方位なので、水を流すトイレが重なる配置は特に厳しく見られるのです。
方位別にみるトイレの見方
日和が基準にしているトイレの評価を、方位ごとにまとめます。
| 方位 | 日和の評価 | 見方の目安 |
|---|---|---|
| 北 | 凶 | 冷えやすい方位。暖かい雰囲気に整える |
| 北東(表鬼門) | 凶 | 清潔さが特に求められる。白を基調に |
| 東 | 中吉 | 朝日が入ると良いとされる。明るく保つ |
| 南東 | 中吉 | 掃除と換気を念入りに |
| 南 | 凶 | 涼やかな寒色系で整える |
| 南西(裏鬼門) | 凶 | 毎日の掃除と換気が基本 |
| 西 | 凶 | 汚れを溜めないことを重視 |
| 北西 | 中吉 | 掃除と換気を怠らなければ心配は少ない |
| 家の中心 | 最も低い | 方位に関係なく、便器が半径 90cm の円にかかる配置 |
風水書では、トイレに吉相の方位はありません。日和でも「大吉」は付けず、東・南東・北西を中吉として、比べたときに無難な位置と見ています。逆に、北東・南西の凶に加えて、北・南・西も凶と評価されるので、鬼門だけが特別に悪いわけではありません。
賃貸でできる対策
住み始めてから変えられない配置は、使い方で整えます。賃貸でも取り組みやすい対策は次の 4 つです。
掃除と換気を欠かさない
風水では、鬼門のトイレは掃除を怠ると影響が出やすいとされ、毎日の掃除が最も大切な対策に挙げられます。窓があれば開けて、なければ換気扇を回して、湿気と臭いをこもらせません。
蓋を閉める
風水では、便座の蓋を開けたままにしないのが基本とされています。使わないときは閉じておくだけなので、入居してすぐに始められます。
白を基調にして色をそろえる
北東のトイレは、マット・スリッパ・タオルを白でそろえるのが風水の考え方です。南西なら黄色・茶色・グリーンなどのアースカラーが挙げられます。壁紙を替えられない賃貸でも、小物の色なら変えられます。
盛り塩は簡潔に
風水では、鬼門の方位のトイレに盛り塩を置くとよいとされます。置くなら小皿に少量を載せ、汚れたり固まったりしたら新しいものに替えます。必須の対策ではなく、気持ちを整えるきっかけとして取り入れるくらいで十分です。
内見や間取り図で確かめるポイント
トイレの方位は、内見前に間取り図でおおよそ確認できます。
- 家の中心を決める。外壁の輪郭の中央(重心)あたりに印を付けます。
- 北を確かめる。図面の N 記号を見ます。無ければバルコニーの向きから推定します(多くは南向きです)。
- 中心から見て、トイレが北東か南西の扇形(60°)に入っているかを見ます。
- 家の中心の円(半径 90cm)に便器がかからないかを見ます。
最後の点は、方位よりも重く見られます。風水では、家の中心にかかる水回りは方位を問わず避けたい配置とされます。手順をまとめて知りたいときは、診断の手順 や 使い方 も参考にしてください。
間取り図はあくまで目安です。内見では、換気扇や窓の有無、においの残り方、掃除のしやすさも見ておくと、住んでからの暮らしを想像しやすくなります。なお、日和では寝室や洋室は方位の評価対象にしていません。ベッドの置き方など、入居後に変えられる要素が中心だからです。
まとめ
鬼門にトイレがある賃貸は、風水では厳しく見られますが、それだけで候補から外すと決める必要はありません。候補が複数あるなら比較の材料にし、住むなら掃除・換気・蓋を閉める・白を基調にするといった対策で整えられます。
大切なのは、方位を家の中心から見て、北東・南西の扇形に入るかどうかを確かめることです。日和は、この基準で間取り図を部屋ごとに見ていきます。日和は、作っている本人が引っ越しのときに、候補の物件の風水を本で調べるのが面倒だったことから生まれました。
本記事は風水の考え方を紹介するもので、住まいの運気や効果を保証するものではありません。
よくある質問
- 裏鬼門にトイレがある場合も同じ対策でよいですか?
- はい、基本の対策は同じです。毎日の掃除と換気、便座の蓋を閉めることが中心になります。色は、風水では黄色・グリーン・茶色・ラベンダーなどのアースカラーが挙げられ、北東の白とは少し異なります。小物で変えられる範囲で取り入れてください。
- 鬼門の方位は磁石の北で測ればよいですか?
- 風水では磁石の北(磁北)で測る考え方が多く、日和も磁北で方位を出します。間取り図の N 記号はたいてい真北を指すので、日和では N 記号に針を合わせれば、所在地から磁北へのずれを自動で補正します。N 記号が無い図面は、バルコニーの向きなどから北を推定します。
- トイレの窓が無い賃貸はよくないのですか?
- 窓が無いこと自体を、日和が低く評価することはありません。風水では換気が大切とされるので、窓が無ければ換気扇を回し、湿気と臭いをこもらせないようにします。換気扇が弱いと感じたら、内見のときに音や吸い込みを確かめておくと安心です。
- 寝室が鬼門にあるのも気にしたほうがよいですか?
- 日和では、寝室は方位の評価対象にしていません。寝室は、ベッドの置き方など入居後に変えられる要素が中心だからです。鬼門の方位で特に厳しく見るのは、トイレやキッチンなどの水回りと火の気です。


